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読書論・書評

「読書が苦手」という方に伝えたいこと ~読書が苦手な方にありがちな2つの誤解~

私は本を読むのが好きでよく読むのですが、友人とかから「よくそんな本読めるね。自分も読みたいとは思ってるんだけど、読書はどうも苦手で。」と言われることが多いです。

で、具体的に何が苦手なのかをもう少し聞いてみると、大体「読んでも頭になかなか残らない」か「読むのが遅くて、一冊読むのにすごい時間がかかる」のどっちかです。

こういった悩みを抱えている方が、ちょっとでも読書に対して前向きになれたらいいな、と思い書いたのが今回の記事です。

そもそもなぜ本を読むのか

読書が苦手が人の理由は「読んでも頭になかなか残らない」か「読むのが遅くて、一冊読むのにすごい時間がかかる」が多いとして、じゃあ読書が好きな私は、1冊の本を速やかに読み終わり、読んだ内容が全部頭に入っているのか?というと、全然そんなことはありません。それができる人もいるのかもしれませんが、私は本を読むのに時間もかかりますし、読んだ内容の多くは忘れています。

じゃあなんで本を読むのかといえば、1冊の本から1つでも使える知恵が得られたらそれで充分だと思っているからです。この記事のエッセンスはほぼこの一言に尽きます。

もちろん、本の内容が全部頭に入ったらそれに越したことはありません。例えば、「会計学入門」という本があったとして、それ一冊で会計学をマスターできたら最高です。
しかし、それは高望みしすぎというか、「本を読むこと」に対して高いハードルを設けすぎだと思います。本が1冊だいたい2000円程度だと考えると、その後一生使える知恵が得られるなら十分すぎるほど元取ってます
試しに考えてみてください。2000円で、今後一生使える道具を買えることってどれくらいありますか?個人的には、かなり難しいと思います。20000円でも難しいです。
しかし、読書ならそれが可能です。読書で得た知恵は、摩耗しないし、持ち運びも簡単で、使いこむとより味が出てきます。

読書が苦手な方に伝えたいこと①
「読んだ内容がほとんど頭に残らなくたっていい」

そんなわけで、読書が苦手な方に伝えたいことの1つ目はこれです。
「本を読んでも頭になかなか残らない」という悩みについては、「別にそれでもいいんじゃない?」っていうのが私の考えです。本1冊から1つでも知恵が得られれば十分と考えたら、他のこと全部忘れたって全然OKなわけです。まあそんなわけで、読んだからには中身ちゃんと覚えなきゃ、と肩ひじ張らず、気楽に本を読んでみたらいいんじゃないかと思うわけです。

読書が苦手な方に伝えたいこと②
「1冊全部読み切らなくていい」

1冊の本から1つでも使える知恵が得られたらそれで充分だと考えると、読む時間の面も改善できます。1個でも知恵が得られれば良いと思えば、別に全部読む必要はなく、気になるとこだけ読めばいいわけです。逆に言えば、興味ないとこ読んでもあんまり頭に入ってこないので非効率です。

そのためのコツとして、「その本から何を得たいのか?」ということを意識しながら読むことがおすすめです。
まあそんな明確な目的意識でなくてもいい(そもそも本の中身を十分に理解していないと、その本から得られることを明確にイメージすることは難しい)のですが、意識するだけでも変わってくると思います。目次をざっと見て、特に気になるところから手を出してみるのが効率的かなと。
私も本棚に並べてる本のうち、ちゃんと全部読んだ本は正直少ないです。それでも、「この本読んでよかった!」と思う本はたくさんあります。本を読み切ることが目的ではないので、読書なんてそれくらいでいいんです。

もしざっと見て「この本は全部読む価値がある…!」と思ったら全部読めばいいので。

まとめ:気楽に読むのが一番

概していうと、読書に苦手意識を持っている方は、いわゆる「読書家」の読書の質を高く見積もりすぎなのでは?と思うわけです。
私の推測では、ほとんどの「読書家」の方も、よほどその本と相性が良くない限り、読んだ内容がバンバン頭に入ってくるわけじゃないと思っています。(逆に、そんなにすんなり頭に入ってくるということはその本の内容が既知のもので、読む意味があまりない可能性もあります。)

なので、「頭に入ってこないから読む意味ないわー」とあきらめず、ちょっとでも頭に残れば儲けもの、くらいの気持ちで気軽に読んでみたら、段々読書も楽しくなってきて読書沼にハマれるのでは?って思います。

なんだか精神論多めですが、ちょっとでも読書が苦手な方の苦手意識が和らげば幸いです。

 

 

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