ぬくブログ
決算とパフォーマンスの関係分析

神決算は株価の伸びにつながっているのか?時期を変えてもう一度分析してみました

先日、「神決算は株価の伸びにつながっているのか?」という記事を書き、割と反響をいただきました。

結果として、神決算銘柄は株価が伸びてそう、という内容だったのですが、それに対して「本当かな?」というお声も多く、私自身、先日の分析結果がこれからの投資にどう生かせるかは正直に言って判断ついていません。

というわけで今回、時期を変えてほぼ同じ分析をしてみて、結果がどうなるかを試したので、結果を共有します。

※この記事は、前回記事を続編で、前回記事をお読みいただいた前提で書いております。お読みいただく前に、前回記事を先に読んでいただいた方が理解が深まります!
前回記事はこちら

どの銘柄を使って分析したのか

今回分析に使ったのは、直近の一期前の決算で売上成長率50%以上を記録していた銘柄を対象にしています。

今回はスクリーニングからFINBOXで行い、
・数字がうまく引っ張れなかったもの
・直近決算日がやけに前だったもの(2020年4月以前のものは除きました。)
・前回決算時点で未上場だったもの
辺りを間引いて、残った298銘柄を対象に分析しています。

※一期前の決算日のはずなのに4月とか5月が決算日の銘柄がやけに多くなってしまいました。FINBOXのバグ?

売上成長率と株価の伸びは関係があるのか

今回も売上成長率と株価の伸びを比較したのですが、前回と少し違うところは、直近の一期前の決算前日の株価と、直近の決算前日の株価で伸びを測っている、ということです。

前回は、直近の決算前日から2月5日までだったので、直近の決算日がいつだったかによって計測期間が1日だったり3か月だったりしたわけですが、今回はそのブレは抑えられ、より公平な比較ができると考えたためです。

前回同様、散布図から見ていきましょう。

はい、前回同様よくわかりませんでした。

ちなみに、相関関数は-1.3%でした。前回同様、相関関係はほとんど関係がない、ということですね。

次はこちらの表を見てみましょう。
「売上成長率〇〇%以上」のハードルをだんだん上げていき、パフォーマンスの平均値、中央値の変化を見ています。

前回と同じようなパターンが見えるでしょうか?

む?

平均値は今回も右肩あがりですが、中央値は右肩下がりとも言っていい状態です。
ということは、一部の銘柄に引っ張られて平均値が上がっている可能性が高いです。

ちなみに前回はこちらです。平均値だけでなく中央値も上がっているのがおわかりいただけるのではないかと思います。

そんなわけで、パフォーマンスが特に高く平均の値を歪ませている可能性が高い2銘柄を除き、296銘柄で同じグラフを作るとこうなりました。

やはりこうすると、平均値もほぼ横ばいになってしまいました。

こうなると気になるのは、10個のグループに分けて分析した時の相関関数はどうなっているのか。それがこちらです。

だいたい30%。
0ではないものの、この相関を使って実際に投資をするには弱いな、という印象です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

前回は相関関係が見えたように思えたのですが、今回はそうではありませんでした。
前回調査が偶々そうなったのか?
それとも前提としている時期・地合いが違うからか?
それはわかりませんが、少なくとも「売上成長率が高い銘柄に脳死で突っ込んどけばOK」というほど投資は簡単ではなかった、ということですね。

うーん、残念笑

また何かわかったら共有します。

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