ぬくブログ
スタートアップ等を支援したい

【新しいチャレンジ】スタートアップや中小企業の支援を始めます

これまでは、Twitterやブログを通じて米国株投資についての発信をしてきました。
おかげさまで、1万人を超える多くの方にフォローいただき、書籍にも載せていただきました。

そして最近、新しいチャレンジとして、日本のスタートアップや中小企業・個人事業主の活性化についてできることはないかと考えています。

この記事では、背景となる私の問題意識をお伝えした上で、今後の取り組んでいきたいことについてお話し、同じような思いを持つ仲間を見つけられたらと思っています。

官僚時代の問題意識:結局世の中を変えるのは民の力

はじめましての方もいると思うので、まず私の経歴をお話します。
私は新卒でキャリア官僚として官庁に入省し、5年間勤務した後外資系のコンサルティング会社に転職しました。

では、なぜ官庁からコンサルに転職したのか。

その理由は、「官庁にいても、世の中を変えられない。」と感じたからです。

官庁では世の中を変えられないと私が考える理由はたくさんあり、書いていくと官庁叩きみたいな内容でこの記事が占められてしまうので割愛します(また別記事で書くかもしれません)が、大きい理由の一つが、国の施策がうまくいくかどうかは、結局のところその担い手となる企業や個人に依存する、ということです。

どんなに立派な県の観光促進計画を掲げたところで、人を呼び込むコンテンツ、宿泊施設、飲食店等がなければ机上の空論になってしまいますし、
イノベーションを促進するために研究開発補助金や税制優遇制度を作っても、優れた技術を持った企業や研究者がいなければ、空振りに終わります。

道路等のインフラ整備や、森林整備、治安維持などは国も実行する体制を持っていますが、経済振興や子育てといった今後の日本を作るうえで重要な要素は、国は実行能力を持っておらず、補助金等でサポートするのが精一杯です。

逆に言えば、強い担い手がいれば、国の助けがなくても大きく世の中を変えることはできます。外国の例にはなりますが、Googleも、Appleも、Amazonも、国主導のプロジェクトから生まれたわけではありません。(インターネットの誕生は、国が大きな役割を果たしたと言えそうですが)

車に例えるなら、エンジンに当たるのが企業などの民間の力です。官庁ができる役割は、ハンドルとブレーキがせいぜいです。
暴走しないために、適切にハンドルやブレーキを使うことは必要です。しかし、エンジンが貧弱では、どんなにハンドルさばきが巧みであっても、車は早く走れません。

そういったことを考えたとき、「官庁からアプローチすることは効率的ではないんじゃないか?もっと直接、担い手である企業や個人に、ビジネスサイドからアプローチした方が有意義ではないか?」と思い、官僚ではなく経営コンサルタントとして関わることを選択しました

コンサルタントとして、企業を支援したい。加えて、自分自身もそれまでずっと公務員として生きてきて、ビジネスの感覚が非常に弱かったため、多くの企業と関わる中でビジネスセンスを磨いていきたい。そういう思いからの転職でした。

コンサルタントとしての問題意識:クライアントは大企業ばかり

上記のような問題意識からコンサルタントになったのですが、コンサルタントになったらなったで、新しい問題意識が生まれました。クライアントが大企業ばかりだったのです。

なぜそうなるのかというと、経営コンサルに発注をするにはお金がかかるので、それを支払えるのは大企業しかいないからです。

例えば売上1兆円の大企業だったら、数千万円でコンサルに発注する資金的余裕はあるでしょうし、その後の売上増で元が取れる可能性も十分あります。

一方で、例えば売上1億の会社が、コンサルに発注するのに何千万も捻出するのは相当な負担です。元を取るためのハードルも大企業に比べて高くなるので、リスクも大きく発注しにくいです。

コンサルファーム側からしても、無理してお金がない企業に営業して案件取ってくるよりも、数千万~数億をポンと出してくれる大企業を狙った方が、お金を稼ぐ観点からは効率的なので、自然と大企業を狙うようになります。

それでいいのか?と疑問になりました。

大企業は、ある程度体制も整ってるでしょうから、簡単なことだったら財務部、知財部、事業企画部とかに聞けば片付くことも多いでしょうし、分業が進んでいるので、一人一人が知っておかなきゃいけないことの幅も比較的狭いです。
また、最近では、コンサルからの転職者が経営陣に入ってるなんてことも多いです。
つまり、わざわざコンサルタントに頼まなくても、内部でできることも多いでしょう。

一方で中小企業やスタートアップだと、社内に聞く相手もなかなかいないでしょうし、その割に一人一人がカバーしなきゃいけない範囲は広い。スタートアップだと職員が若くて経験も少なかったりするので、今から学ばなくてはいけないこともさらに多くなります。

要するに、大企業より中小企業やスタートアップの方が、外部から知識やノウハウを学ぶ必要性は高いのではないかと思うわけです。

加えて、私としては、日本が変わっていく上で、技術力を持つ中小企業や、新しいサービスを生むスタートアップの活躍は不可欠だと思っています。大企業が成長しないのも問題ですが、新陳代謝が機能していないのはもっと問題です。

にもかかわらず、コンサル業界は大企業ばかり見ている。

しかも、「とりあえずDXしたいみたいだから、その導入プランを作って、システム導入のPMOで数億もらいます。」みたいな、何のためだかよくわからないけど「DXをした」という満足感を得ることが主目的なんじゃないかというような案件もあるのが実情です。

これで本当に世の中は変わるのか?

経営に関する先人たちの知恵が、本当に必要としている(と私が思っている)人たちまで届いていない。もったいない。何とかしたい

これが私の今の問題意識です。

ではどうすればいいのか?わからないけどやってみよう

ではどうしたらよいのか?

一つの答えは「大企業以外でも発注できるくらい安く値段設定すればいいじゃないか」なんですが、私個人がそれでよくても、金銭的なインセンティブが大企業からの受注に向いている以上、多くのコンサルティングファームは引き続き大企業をメインターゲットにし続けるでしょう。
それではあまり根本的な解決にはなっていないし、「安くないと買ってもらえないなら、安くすればいいじゃん」というのは、コンサルタントとしてあまりにも芸がない。

なので、もっと持続的で、知見を提供する側にも無理がなく、中小企業やスタートアップにとって必要な知見を得る仕組みを作るためにはどうしたらよいか?ということを考えなければなりません。

正直に言えば、まだ私はその答えがわかりません。

ですが、それがわかるまで待っていたら、いつまでたっても何もできない気がします。
「いつかやってやるぞ」と言い続けて、結局口だけで死ぬのは御免です。

頭で考え、本で学んでいるだけよりも、実際にやってみて初めて分かることも多いでしょうし、とりあえず何かやってみよう。
そういう意味で、この記事は、自分を煽るため、自分のお尻に火をつける意味も込めて書いています。

同じ思いの方、起業家の方、ぜひお話させてください

また、この記事のもう一つの狙いがあります。それは、仲間集めです

このブログを読んだ、同じような考えを持っている方や、まさに今困っている起業家の方達とつながれるのではないかと期待しています

先ほども書いた通り、私はまだ、具体的に何をすべきなのかが十分にわかっていません。長らく考えていますが、一人で考えてもどうしても限界がありました。

ひとまず、今までたくさん本を読んできた強みを活かしてその内容をまとめてみたり、本業の中で得た気付きを発信してみたりとかしてみようかなとは思っていますが、実際にビジネスをやっている方から、どういうことで困っていて、どんな助けを求めていて、逆にどんな情報は不要なのかとか、そういったことをぜひ話を聞いてみたいと思っています。特に、起業家の方々は大歓迎です。

また、最近はVCや、起業家のネットワーク作りを支援する企業など、スタートアップを支援している企業も増えています。ぜひそういう方たちとも意見交換をしてみたいと思っています。
色々な企業を見ている中で、どういった支援が足りていないと見ているのか。その辺りは色々議論してみたいです。
私自身、あまり一人で考え込むのは苦手で、話しながら考える方が得意です。なので、同じ方向性の考えを持っている方と対話する機会があればいいなと思っています。

また、自分がアドバイスをした方が資金を求めている場合にVCを紹介するとか、技術を持っている別の起業家を紹介するとか、そういったことが必要な場面も出てくると思います。そういう意味でも、ネットワークを作っていけたらなと思っています。

この記事を読んで少しでも興味を持っていただいた方がいたら、ブログの問い合わせフォームでも、Twitter経由でも構いませんので、お気軽にご連絡ください

ちなみに、私自身は話をしているうちに勝手に結論に至ることも多いので、「話はしてみたいけど、何か有益なことが伝えられるか不安」といったことを気にしていただく必要は全くありません。ご興味さえ持っていただければ、それがなによりです。

起業家の方であれば、お話をお聞きして私からアドバイスさせていただけることがあれば、もちろんそちらもさせていただきます。もちろん、今は腕試し期間なので、アドバイス料はいただきません。無料です

また、直接ご自身が起業家なわけではなかったり、事業者支援に関わっている方でない場合にも、多くの方にこの記事が届くよう、拡散にご協力いただければものすごくありがたいです。

最後に

実はこれまでも、プライベートでは、個人事業主や起業家の友人と話をして、意見交換をしてきました。
あくまで仕事ではないので、飲みついでの雑談ベースの内容がほとんどでしたが、その後も相談に乗った相手から「最近はこんなことに取り組んでいるよ!」とか連絡をもらえることを考えると、多少なりとも役に立てたのかなとは思っています。

実は私が「NUK」の名前で情報発信を始めたきっかけも、そんな友人とのやりとりがきっかけでした。
友人曰く「人にアドバイスするなら、まずは自分でやってみろ」と。
その友人はSNSマーケティングに力を入れていて、当時ちょうど友人のTwitterのフォロワーが1万人を超えたくらいだったので、まずはそれくらいは行くようになってから語るべきだと。

で、やってみたら皆様のおかげで1年足らずで無事Twitterのフォロワー1万人達成できました。
始めた当初は、1万人なんて無理だと思っていましたし、趣味程度でやっていた米国株投資の情報をメインにするとも思ってませんでした。本(しかも未だに大きな本屋に行ったら並んでいる!)に自分の名前が載るなんてことも全く想像していませんでした。

やってみて初めて分かること、見えることってたくさんあるなと痛感しました。

だからこそ、先行きは不透明だし、どれだけ大変かもわからないけれど、新しいチャレンジに踏み切ろうと思えました。

新しいチャレンジに向けて、少しでも応援していただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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