ぬくブログ
クオリティ株モメンタム投資法

3月の投資方針 モメンタム投資お休み中

お久しぶりです。

月末は毎月モメンタム投資の結果発表をしているのですが、今月はモメンタム投資をしていないので、結果発表ができません。

というわけで、本日は、モメンタム投資をやめた理由と、今やっている投資方針について書いていきたいと思います。

なぜモメンタム投資をやめたのか

今回、昨年10月末から実験していたモメンタム投資をやめました。

ここでいう「モメンタム投資」とは、以下のような手法です。10月の始めた時からは若干カスタマイズしてますが、概ねこの方針です。

 

①買い候補銘柄の選定
ファンダメンタル(ビジネスモデル、利益率、成長率、業種等)を元に、クオリティの高い株を15銘柄以上選ぶ。
②モメンタムの確認
買い候補銘柄の過去1か月の値上がり幅の高い順に並べ、トップ3銘柄を確認する。
③株の売買
トップ3のポジションを持つ。
※ それぞれの銘柄のポジションサイズは、ポートフォーリオの25%程度でほぼ均等にし、残りの25%は自由枠とする。

まずは「なぜやめたのか?」というところをご説明していこうと思います。

理由① 自分の好きな銘柄のタイプと、モメンタム投資にミスマッチを感じた

私は元々、ビジネスモデルが強く、数年間に渡って業績・株価がともに成長できる地力のある企業が好きです。

元々モメンタム投資を始めた時も、「モメンタムが強い銘柄があったらとにかく飛びつけ!」ではなく、「ファンダメンタルが強い銘柄であっても、株価が不調な時はある。なので、ファンダメンタルが強い銘柄の中でもモメンタムが強い銘柄に絞って投資をしよう」という方針でした。

しかし、やっている中で、段々とモメンタム偏重になり、ファンダメンタルを軽視するようになりました。「正直何やってる企業がよく知らないけど、株価伸びているし買うか」みたいなケースが増えました。

バックテストをした限りでも、安定して株価が伸びている銘柄よりも一時で爆発的に株価が伸びる銘柄の方がモメンタム投資を行う効果は大きかった(安定して株価伸びているならずっと持ってればいいので、ある意味当たり前なんですが。)ので、ファンダメンタル軽視・モメンタム偏重の傾向は強まっていきました。

幸運なことに、2月半ばまでの数か月はその投資法が非常に効果的な相場だったので、結果を見ればその方針は間違っていなかったのですが、よくわからないものに投資している居心地の悪さはありました。

理由② 買いたいと思う銘柄がほとんどすべてモメンタムが悪かった

理由①だけであれば、「元の方針通りファンダメンタル重視で買い候補銘柄を選べば済む話では?」ということになり、実際そのとおりです。

そこでこの理由②が出てきます。

1か月のモメンタムで測ると、3月の相場だと自分の買い候補がことごとくモメンタム悪かったです。-10%の銘柄と-20%の銘柄で比べてー10%の銘柄にするなら、むしろキャッシュにした方が合理的だろうと思いました。

これは買い候補が偏っているということでもあるのですが、偏りをなくすためにモメンタムは良いがよく調べが足らない銘柄を買い候補に入れてしまう方がリスクを感じました。

理由①にも書いたように、脳死で波乗りするのにも居心地の悪さを感じていたところだったので、ちょうどいいかなと。

理由③ 押し目買いを戦略に取り入れたい

基本的に上記のモメンタム投資法はフルインベストメント前提なので、下落相場において耐える以外に何もできることがありません。
それは元々「売買のタイミングを測ることは非常に難しい。裁量でタイミング測って意味がないのであれば、フルインベストメントの方が期待値が高い。」という考え方に基づいているためです。

しかし、Twitterでベテラン凄腕投資家の方を見ていると、うまく上で売って下で買っている方も結構います。決して簡単なことではないと理解しつつ、自分もチャレンジしてみる価値はあるのではないかと感じました。

ただし、モメンタム投資はそのルール上「上がっているときに買って下がり始めたら売る」になるので、「下がった時に買って上で売り抜ける」とは基本的に逆の考え方を取ります。

そうなれば、今のモメンタム投資の設計を1から見直す必要がある、ということでモメンタム投資をストップしています。

最近の投資方針

最近の投資方針(目標)を一言でいうと、「大きな波に順張り、細かい波に逆張り」です。

「大きな波」とは、価格の波もありますが、業績の波や社会・経済トレンドの波も指しています。短期的な下げ局面で買うには、買う理由がモメンタムだけだと心もとないので、株価が上がる必然性が感じられる銘柄に絞りたいと思い業績や社会・経済トレンドも踏まえて選びたいと思っています。(社会・経済トレンドについてはあまり先取りしすぎないように、ということも意識しています。)

どれか一つの波だけではなく、3つの波が全て揃っているのが理想ですね。業績良くても投資家に見向きもされずずっと安く放置されている銘柄も少なくないので、これまでどおり株価の動きが堅調かどうかは気にしていきたいと思います。

そのように大きな波でスクリーニングをしたうえで、最近のような調整相場で買っていくのが今チャレンジ中のスタイルです。

ちなみに最近の保有株はこんな感じです。
このツイートの後で、AMRS売ってASML買っていますが。

まだ十分ハイリスクな顔ぶれですが、今持っているものは比較的ちゃんと事業の中身、マネタイズの仕方、強みなども理解しながら投資しているので、持っていて居心地の悪さはないです。(ORMPはお試しでPFの1%もないので大分理解浅いですが。)

どの銘柄も、「すでに市場に評価され切っている。高すぎる。」という意見はあるかもしれませんが、その辺気にしすぎると本当にいい銘柄を買うチャンスは中々来ないので、飛び込んでいる感じです。

これまでとは違い、定期的に銘柄を入れ替える予定はなく、
・その企業に関する見立てが変わる
・他により魅力的な企業が出てくる
・チャートが大きく崩れる
という場合を除きホールド予定です。上がってる銘柄を買う時と違って、押しで買うならある程度待たないと上がる可能性も低いので。

あと、「利確をしっかりする」というのも新しいチャレンジです。

私はこれまで「利は可能な限り伸ばす」という方針で、上がっている最中はとにかく引っ張って途中で利確はあまりしないスタイルでしたが、押し目を狙う以上調整時にキャッシュを用意しておく必要があり、そのためには上げているときに利確しておく必要があるので。

利確含め売買のタイミングにルールは特に今のところ儲けていません。やってく中で必要性を感じたら何かルールを定めようと思いますが、今のところは裁量広くやっていこうと思います。

まとめ

そういうわけで、割とライトに最近の投資方針を備忘的に書いてみました。モメンタム投資はいったん中断となり私としても名残惜しい気持ちはありますが、今の投資方法をやっていく中でモメンタム投資のエッセンスが使える部分があれば、せっかく4か月実践したので取り入れていきたいと思います。

投資方法を変えて、銘柄も減り、待つ時間が増え、投資の忙しさが減りましたが、ひとつひとつの企業をよく見られるのは面白いです。一方で、ブログに書くネタが少なくなり、更新が滞るかもしれませんが、ご容赦ください笑

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